トイレ内紛争
午前中ずっと戦っていました。
ウンコと。
出なくて。
仕事で数日間ほぼ座りっぱなしでようやく片付いた午前9時、忘れていた便意が不意に訪れたので何気なく便座に腰をすえると思ったより硬い感触。いつもよりいきんでみるがなかなかの手ごたえ。眉間にしわを寄せ膝頭をつかみ「ンッ」と踏ん張ると。
栓。
押せども出でず引けども戻らず、硬ったいウンコがピタッと我肛門に蓋をしてしまいました。立ったり座ったり腰を振ったり尻を開いたり片足を持ち上げたりするも全く動ずる気配無し。次の瞬間、肛門径以上のウンコが出口付近をぴったり塞いでいる断面図と口からウンコが噴出して死ぬ自分が「視え」あっという間にパニック状態に。
トイレという閉所が急に精神を圧迫しはじめ息苦しくなってきた私はとりあえず肛門にジャストフィットなウンコをティッシュで押し戻し、トイレを出てウロウロ歩き回ったり階段を上り下りしたり水をがぶ飲みするも数回のトライでもびくともせず、高まる便意と反比例した栓ウンコの山のごとき動かざりっぷりに軽い感動を覚えつつパニックをどんどん深めていきました。
正午。
「死ぬのかな・・・」
こんな諦めの夏を過ごす自分を哀れみ嘲りつつ、じっと横たわりその時を待っても埒が明かないと思い、どうせ死ぬるなら日常を生きて死のうと昼飯を買いにコンビニへ。股の異物感を楽しみつつサンドイッチとサラダを買い帰宅し、まるでそんな戦いなど存在しなかったかのように普通に食事をしようとしたその刹那、
「ルヌン」
という懐かしい感覚が訪れた!
「・・・いける!」
すかさずトイレに駆け込み意を決し脳血管を切らぬように渾身の力を込めいきむと
ドルルルルルン!
すさまじい勢いとともに見たことも無いような大きさのウンコが飛び出てきました。それはまさにUMA、いやUMU(Unidentified Mysterious Unko)とでもいうべき圧倒的な存在感で便器を占領していました。
静かに横たわるウンコの死骸を眺めつつ、死闘の証しである腰痛を意識しながら水洗レバーに手をかけた瞬間、それは最後の抵抗でもあるかのように水流をはじき返し、
「詰まるか?」
と一気に恐怖が体中を駆け巡りましたが、ズズ、と巨体を引きずりつつメエルシュトレエムに呑み込まれていきました。大渦巻を眺めつつその時心に浮かんだのは勝利の陶酔でも脱糞の安堵でもなく、
「座りっぱなしは良くないなあ・・・」
というゆるい戒めだった事はいうまでもありません。
最後に画像をアップします。ここまで長くはありませんでしたが太さは決して引けを取りませんでした。
私は今後、夜店でこれを見かけるたび今日の死闘を思い出すでしょう。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)









